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さて、塗装の準備に取り掛かります。
台所用中性洗剤でパーツを洗浄します。歯ブラシ等でしっかりと切削屑や、手の油、汚れを落としていきます。
よく言われる金型抜けを良くする為に離型材(油のようなもの)を金型に塗ってあると言われていますが、現在の日本の成形屋では量産品にはまず使われません。
が、設計の悪いものには使われている可能性がありますし、人件費の安い国で成形されたようなヤツは塗られている可能性がやはりあります。 |
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よくすすいで洗剤を落としてからパーツの水分を拭き取ります。
すすぐ時には目の細かいザルを使用してパーツを無くさないように気をつけてください。排水溝に落ちたら目も当てられません。
水分拭き取りの際にはエアーで飛ばすのが一番いいのかも知れませんが、そんな環境は無いのでホコリの出ないキッチンペーパーを使って拭き取ります。
ただし、自分の手も良く洗って油分が付かないようにしましょう。 |
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すべてのパーツにサーフェーサーを缶スプレーで吹いて行きます。吹くとその後の塗装の塗料ノリがよくなり、カドにも塗料が良く乗ります。
サフを吹いたらパーツのパーティングラインのチェックをし、必要ならば修正し、サフを吹き直します。
(私は見えないところのパーティングラインや、キズ等は一切修正しません。だって見えないんだもんね。)
ここまで出来たら、説明書を確認し、パーツの色ごとに別けます。
例えば「半ツヤ黒」「ボディ色」「アルミ色」等に大別して。 |
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先ほど別けた「半ツヤ黒」「ボディ色」「アルミ色」等は筆塗りは面倒くさい&筆塗りは難しいと言う事で、缶スプレーで塗ります。
小さいパーツに缶スプレーを使うと、塗る面積の割りに塗料を消費してしまうので、写真の様に3つくらいをまとめて吹きつけます。
指先でねじる様にしてクルクル回しながら、と・・・。
ビンボ臭くてすみませんね。
※手袋はしましょう |
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乾燥ブースに入れてホコリを防止します。
私は割り箸や爪楊枝、竹串なんかに両面テープでくっ付けて塗装します。
\100ショップの回し者か?と思われるくらいの\100ショップ信者のおいもですが、両面テープを含むテープ類は「3M」か「日東」の有名ブランドのテープを使います。
なんでかと言うと、両面テープなんか安いのを使うと、糊残りしてしまって剥がすのが大変になってしまうからです。
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サスペンションは、サスシリンダーを筆塗りして乾いた後で、シリンダーをマスキングしてバネとアップライトを缶スプレーの黒で吹きつけて塗装します。
マスキングしにくい場所などはマスキングゾルでカバーします。 |
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ボディにペーパーをかけて塗装の足付けをしていると、ヒケが見つかりました。ほんの少しのヒケでしたので、溶きパテ500を塗っておきます。
工程はこんな感じで。
ペーパー掛け(1000番)→洗浄→水分拭き取り→溶きパテ |
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ボディ全体にサフを吹き、大きな傷やヒケ、波打ち、サフが回りこんでいない場所を電気スタンドの下で念入りにチェックします。
先ほど溶きパテを塗った場所が凹凸してますので、プラ版にペーバーを貼り付けたもので、周りと同じ高さになるように削ります。わざわざプラ版に貼り付けたのは、溶きパテだけ削ってしまい、凹にならないようにする為です。
写真の状態よりももう少し削っていきます。
溶きパテの周りに青の地が出た時が平面だといえます。
あと、自分の指の腹で触って見るのも一つの方法です。
人間の指は10μm(1/100mm)の凹凸を見分けることが出来る高性能のセンサーなんですよ。知ってました? |
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ボディの色は入手のし易いタミヤのTS50.。私はエアブラシを現時点で持っていませんので、必然的に缶スプレー塗装になるのですが、下地を何にするかで色味が変わってきますのでプラ版に試し吹きをして下地の色を決めていきます。
結果的にタミヤの白サフにTS50の組み合わせが近い感じだったので、下地はタミヤの白サフに決定です。
プラ版への試し吹きは缶スプレーの人にもオススメします。
例えばシルバーなんかは各社様々な種類が出てますが、それぞれ雰囲気が違いますので、試し吹きをして、プラ版を保存しておくと後々役に立つと思いますよ。 |
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ボディに白サフを吹き、1500番程度のサンドペーパーでつるつるにしておきます。
注意する点は、
・隅々までサフが回っているか
(缶サフが回らないところは本塗装でも色が回りません)
・グレーサフの上に白サフを吹くと、1回では白くなりません。隠ぺい力がやはり弱いです。モールドを潰したり、ダルにならないように、薄く薄く吹き付けて白くなるように重ねていきます。
(おいもは4、5回重ねています) |